その4
もうすぐホップ・ハーベスト2012を解禁するホップ・ヌーボーですね。
今年はデリリウムアプリにもホップ・ハーベスト2012が登場していますので樽生、大瓶必ずチェックインして下さいね。

今年のホップ・ハーベストも昨年に続きアシスタント・ブルワーとしてデ・ランケ醸造所に行ってきたのですが天候が悪くホップを収穫しなかったため、 その場合にと予定していたペレ・ノエルを醸造してきました。

今年のホップ・ハーベストはペレ・ノエルをベースとしてスパイスを使用していないのが特徴です。昨年はイクスイクスビターをベースに作られていますが、

イクスイクスビターとペレ・ノエルの大きな違いは麦芽の種類です。

イクスイクスビターはピルスナーモルトのみ使用していますが、ペレ・ノエルはピルスナーモルト、キャラメルモルト、ミュニックモルトを使っています。実はペレ・ノエルとイクスイクスビターのビタリング、アロマホップは同じ種類です。今回のホップ・ハーベストはペレ・ノエルベースですが、リコリスを使っていないため、違いは麦芽の種類という事になります。あぁ。昨年のホップ・ハーベスト2011と味比べしたかった。。

とこの記事を書いているたった今(数秒後)、古城戸からスカイプが!
「ホップ・ハーベスト2011が三本あるので味比べしますか?」

ジャストすぎる!!
というわけで

古城戸:
「そうですね。ベル・オーブ六本木1本、デリリウムカフェ トーキョー1本でカウントダウンじゃんけん3名でシェア
分割。1本はデリリウムカフェ レゼルブ 11/15 19:00にじゃんけんでどうでしょうか?」

菅原:
「じゃそれで!!!(一本俺に下さい。。。心の叫び)」

というわけで二次発酵中のホップ・ハーベスト2012は先日のベルギー出張で林と飲んできたのですが(みなさん解禁前にすいません。)素晴らしい出来ですのでお楽しみに。飲み比べも楽しんで下さい。私は日本にいないので行けない 涙
下記は昨年の醸造内容です。今年のペレ・ノエル醸造はペレ・ノエル樽生の提供が始まる時にお知らせしたいと思います。
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朝6時にデ・ランケ醸造所へ。いつもはコルトレイクまで迎えにきてくれるのですが、醸造前の準備もありますから迎えに来てもらわずに助手という立場で5時50分には醸造所へ。この日はギドはおらずニノが醸造担当だ。
ニノが6時に到着してすぐに麦芽の粉砕を開始。かなりの麦芽を使いますので腰にきます。

その後、糖化工程を行って麦汁の濾過を行います。ここは私が手作業でフォロー。
その間に本日採れたての湿ったままのホップが到着。半端ない量だ。普通他の醸造所はほぼビタリングからホップフラワーを使わない。ペレット(錠剤のように固めたもの)であればポテトチップスの袋 数個分の投入で十分だがこの醸造所は違う。
デ・ランケ醸造所
この黄色の粉ルプリンと呼ばれ、ホップの苦みの元となるものだ。しかしホップフラワーのタンニン等が必要なためデ・ランケは乾燥させたホップフラワーを通常は使用する。
だから採れたてのホップフラワーを使うのはホップが収穫されるこの時期のスペシャル醸造である。
タンクの中にホップまみれになりながらニノと二人でホップを投入する。二人で一生懸命に作業しながらホップの香りにまみれて本当に感動した。下の写真ははビタリングのホップだけ。さらにアロマホップを大量に投入する。ホップ、ホップ、ホップ。。
アロマホップを投入後、濾過しながら初期比重のチェック。問題はなし。
こちらはアロマホップを投入してからすぐに麦汁を濾過、冷却して発酵タンクに移した後。タンクの中には使用後のホップにまみれている。デ・ランケはこの濾過もホップを多く含んだ状態からのホップの濾過(ペレットの場合はほとんどが溶けている)に非常に時間がかかる。様々な醸造所にて作業しているがここが一番時間のかかる工程が多い。
やっと18時をすぎてだいたいの作業が終了した。
という事でニノの奥さんも合流して3人で夕食をとりこの日は終了した。