というわけで話が少し、それましたが、、
体操は来年からコマネチが10点を出した時を超える変化を迎えます。
それは体操競技が10点満点の競技ではなくなると言う事。
これまでは演技の基本点+加点(2点分くらい)
加点とは難しい難度の技を行うと
D=0.1 E=0.2 組み合わせでD+Eで0.5等点が加算されるものの10点以上の演技にはならなかった。
それは体操本来の美しさを争うという本質もあったから、
しかし、次第に美しさという要素だけでは体操を見る側にとってもつまらないという問題
もあり、ついにコマネチが10点を出して以来、30年以上の時を超えてこのような事になりました。
要は今回の大会は最後の10点満点で行われる世界選手権であったのです。
そんななか最後のこの大会で富田が金をとったのは彼の正確無比で美しい体操に対する
評価が本当に高かったから。
本当にすばらしい事だと思います.
しかし、体操がこれを気に曲芸のような方向にさらに進んでいってしまう心配もありま
す。
僕が大学二年の時のインカレで当時順天堂大学1年ですでにレギュラーだった富田は
鉄棒の離れ業「コバチ」で無理に手を伸ばして鉄棒を持とうとして、持った後、鉄棒から
はじかれ、空中を一回半まわりながら頭からマットのない固い地面に落ちて、ピクリと動
かず、担架で運ばれた時は、本当に下半身不随になったと一瞬思いました。
体操程恐ろしい競技はないなと競技している物ながら考えました。
こんなに体操が好きでも子供ができたらさせるか?
心の底から体操が好きでなければ子供に体操させないでしょう。
この数十年、日本の体操のレベルが低かったのも競技者の減少が一番の問題です。
日本の体操の順位が最近あがって来たのは相対的な問題もあったと思っています.
体操は小さい頃からの指導が必要なため、社会主義国が異様に強かったんです。しかし、
当時最強だったソ連が独立し、ロシア、ベラルーシ、ウクライナとなって分裂していった。中国、東ドイツも力を付けてきていた。
これらの国は独立しても強かったため日本はどんどん順位が落ちていきました。しかし、それらの国は当時の有力若手選手が年をとっていくにつれ、次第に弱くなっていったんです。東ドイツも統一してから急激に弱くなっていった。
これらを考えると決して体操の黄金時代が来たとはまったく思えないし、来年からの大幅な採点規則変更にこれから日本がどう対応していくのか。。心配ですが、応援して行きたいと思います。
つれづれに長~い文書いてすいません。
ベルギービール好きの方にはわけのわからない内容かもしれませんけど、、。