その8


マルコと車へ乗り込み、ワトウの町の中心にやってきた。
教会がある。

これは、、、ワトウトリペルだ!!

私がそれにきゃぴきゃぴ喜んでいるのを見たマルコは、
「おまえはうちのビールの一番のファンだな」と笑っていた。
いま、時計が先日の嵐で壊れていて止まっているとの事。確かに左上がかけている。

マルコ「今日は、夜、デ・ランケ醸造所に行くんだろ?会った事ある?」
私「ないからほんとに会えるか心配だよ(笑)これから電話しなきゃ」
マルコ「じゃあ俺が電話してあげるよ。俺も会った事はない。」

と言って携帯から電話してくれた。
電話に向こうが出たようでフラマン語を話し始めた。
最初はなんとなくわかった。セント・ベルナルデュスのマルコだ。みたいな感じ。途中でイタリアみたいな単語も聞こえた。
電話を切った後、うれしそうな顔をしている。
「夜に今日停まるホテルにチェックインしておいてくれれば迎えに来てくれるそうだ。初めて話したんだが、彼もイタリアとベルギーのハーフらしくて。俺と一緒だよ。」

ちょっとだけ、私がつないだ縁(偉そうにしすぎですが、)とか勝手に思いながらうれしい。

そこからセント・シクステュス修道院へ向かう。
「ウエストフレテレン」の商用ビールとして修道院の名を借り醸造を始められたのが「セント・ベルナルデュス」
だから山下に「ウエストフレテレン」の三品を勉強のために、、、。
それは大きな
ここだけの話、私が飲みたいだけ。


すでにここを訪れるのは、この時、3回目。(2007.6 4回目も、、)

しかし、、、、このビールが飲めるカフェ・デ・フレテ。
この時、閉店。
もうすぐ飲めるこの最高のビールを期待していた私の手は、
ショックで震え出す(嘘)あぁビールが飲みたい。
途方と共に夕日もくれる。
あぁ、一本でも入ってくれてたらなぁ。

そんなわけでそろそろ、デ・ランケ醸造所のニノが住んでいるウェべルヘムへ向かう事にした。彼の家もこの街のすぐ近く。連れていってくれると言う事でこの日はセント・ベルナルデュスとデ・ランケの二醸造所を回る事にしたのだった。

いつまで経っても続くベルギービール話に後ろの山下は気持ちよさそうに寝に入っていた。2人で大笑いしながら車は進む。

途中でデカ醸造所の前を通る、マルコが教えてくれる。

30分くらいか車を走らせると、
我々の停まるホテルへと到着。
私が降りる時に、

すでに山下が私の荷物を車からおろしてくれており、
マルコは「忘れ物はないね?」との問いに
「はい。マルコ元気でね。またすぐに来るから」
と別れをつげ、最後に
「飲み過ぎるなよ。だけどセント・ベルナルデュスだけは飲み過ぎてもOKだ!」と彼らしいジョークと共に車は走り去った。

そのまま、ホテルにチェックイン。
2人部屋だったのでテレビでもつけて待っていた。

テレビからいきなり日本語が聞こえる。
びっくりして2人でテレビを見つめる。

なんと、上島竜平が、、


72時間耐久、起きれたら100万が、紹介される。
その後は欽ちゃんの仮装大賞まで。。

日本のバラエティー番組の紹介のようだ。
華々しいEU圏デビューだなと思いながら
2人で大笑い。

こんな所で日本人を見るとは、、
もうすぐ終わりのこの旅、ますます帰りたくなくなった(これも嘘)

そうしているうちに電話がなる。
「カウンターにお待ちの方がいらしていますよ。」