今週も目立ちたがり屋の”清田店長”の味な『長話し』 ・・・・・『フリッツ編』
今週のお題は?? ベルジャン・フリッツについてです・・・・・
熱々フライドポテトの話ですぞ!ベルギーではフライドポテトの事をFRIET(フリット)と言います。オランダ語でPATAT(パタット)とも言います。その語源はスペインから来たとも言われます。スペイン語で焼いた芋の事をPATATAS FRITASって言います。昔、歴史で習ったかもしれませんが、スペイン人が昔、南米からヨーロッパへジャガイモを持ち帰りました。1575年の事です。当時ベルギーはスペインが統治していたネーデルランドの一部でしたのでジャガイモがベルギーへ難なく伝わったのも自然な流れでしょう。
そのベルギーでは、そのジャガイモをあげたFRIETが国民食になるほど広まりました。そのベルギーでは、FRITTEN(フリッテン)とかFRITS(フリッツ)と呼ばれていますが、その由来が面白くて、1848年にマダムFRITZという人が、KERMIS(ケルミス、移動遊園地)でそのFRIETSを売って大当たり。みんなそれをまねしはじめて、油で揚げたジャガイモの事をFRIETSと呼びはじめたそうです。昔のフランスでは、pommes PontNeuf(ポン・ヌフ、パリのセーヌ川にかかっている、一番古くて綺麗な橋、 pommes=芋)と呼ばれたそうです。その橋のたもとで一番最初のフライドポテトが売られたかららしいです。
そしてその「ベルジャンフリッツ」が世界に『フレンチフライ』として登場してしまったのが、第一次世界大戦。
ベルギー領に来ていたイギリス軍とアメリカ軍がポテトのフライを食べた所、そのおいしさに感動。ベルギーのワロン地方にてフランス語がしゃべられていたためにベルジャンフリッツをなんと「フレンチフライ」と呼んで、イギリス、アメリカに帰っていきました。
かくして
ベルギー発祥のフリッツは世界にフランス発祥と勘違いされて世界に広まっていってしまったのです。
さて、そのフライドポテト、日本ではハンバーガーなどの添え物扱いですが、オランダ近隣の国では、フライドポテトが食卓の主役、でありえます。たとえが変ですが、タコ焼きが、関西の家庭ではおやつではなく、主食として食べられる事があるのと似ています。タコ焼きの屋台があるのと同じように、フライドポテトの屋台があるのです。もちろん、ハンバーガー屋さんもありますが、フライドポテトだけで独立した屋台があるのです。
ヨーロッパで主食と言えばジャガイモです(パンではありません)。その感覚でいくと、おにぎり、ぐらいの位置づけになるのでしょうか? おにぎりは、おにぎりだけで食事になりますよね。それにおかずがついてもいいんですが、なくてもなんとかなる。フライドポテトも、コロッケなどのおかずをつけてもいいんだけどそれだけで一食になります。
こんな味な小話を想い出しながらいただくフリッツもまた格別では・・・・ (*^_^*)