その6

本日でベル・オーブ六本木が5周年を迎え、同時に私達のベルギービール事業も5周年を迎える事ができました。

「BELG AUBE」
の名前は高尾と私で作った造語です。
belgium「ベルギー」の頭文字と
AUBE 「夜明け」

これはベルギーの食文化を通じて(入口として)皆様にベルギーを知っていただきたい。
ベルギーはヨーロッパでも他言語、様々な人々、文化がすれ違う場所。そこにベルギービールがある事はすばらしい。
ビールを通じて人と人が交わり合う。文化が交差する。その場所をベル・オーブにしよう。
そのような意味、高尾と私の想いを込めてロゴも自分でデザインしました。
BELG と AUBEの間のロゴは交わりを意味しています。

ベルギービールは最高の飲み物。味、ルーツ。どれをとっても世界に類をみない。
矛盾するようですが、一方で、味はわからなくてもこのビールが人と人との潤滑油となれば、これが一番最高です。

と,,
偉そうに言っているにも関わらず、

この5年の中でお恥ずかしい話なのですが
誰もいない店内の中、「うまくいかない。もうだめか」
と思う時も正直ありました。店を閉める時、同業者に閉店ラッシュとバカにされた事もあった。くやしくて涙を流す事も数知れず。

だけど、そんな日に限ってベル・オーブ六本木の前の狭い通路をゆっくり歩きながら来店し、目の前で一杯、一皿を前にうれしそうに食べれられる姿をみて目に涙をためながら、頑張らなくてはと思ったのをいつも思い出します。最後に助けれるのは恥ずかしながらいつもお客様にです。ホントは逆なんですが。

お客様はもちろん、いつも迷惑ばかりかけている高尾にもお礼をいわせて下さい。一緒にやっている店長、料理長、そしてスタッフのみなさんにも同じ気持ちです。
そして生産者のみなさん、醸造家のみなさん。僕はいつもあなた方からパワーをいただいています。本当にありがとうございます。

すべてはたった一杯、いや偉大な一杯から本当に始まりました。
まだ始まったばかりの5年です。次の5年にどのようになるか

一つ、一つこのブログを読まれた皆様と作り上げていきたいと思います。

正直、これくらいでは想いを伝えきれません。
お店にて皆様にお礼を申し上げたいと思います。

菅原 亮平

最初はすべて手作りだった。